クロス取引を始めたいけどいくらの資金があれば大丈夫なのか不安で始められないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
優待クロスの必要資金を知りたい
・優待クロスでどれくらいの資金が必要なのかわからない…
・保証金の仕組みがわからない…
・資金に余裕がないと資金不足になって不安…
結論を先に言うと
①10万円の場合…33万円
②20万円の場合…36万円
③30万円の場合…39万円
※1銘柄のみクロスした場合
クロスに必要な額を算出した詳細はこの表の通りです。
現物株 購入額 |
代用 有価証券 |
最低 必要現金 |
10%下落 想定 追加現金 |
クロス取引 実施資金 |
10万 | 8万 | +22万 | +1万 | 33万 |
20万 | 16万 | +14万 | +2万 | 36万 |
30万 | 24万 | +6万 | +3万 | 39万 |
※代用有価証券+最低必要現金=保証金30万あれば大丈夫
30万円でクロス取引できるのか?
何故かというと…
・貸株料などの手数料で30万円をすぐに下回ってしまう
・現物株を買う資金も必要になる
保証金30万円になるように資金を追加する必要があります。
この保証金を追加することを追証(おいしょう)と言います。
代用有価証券とは?
現在保有している株の前日終値の80%相当額を保証金とみなしてくれるということです。
現金30万だと保証金は30万。株評価額30万だと、保証金は株の前日終値の80%なので
30万×0.8=24万になります。
クロス取引で必要な最低資金
現物株 購入額 |
代用 有価証券 |
最低 必要現金 |
クロス取引 実施資金 |
10万 | 8万 | +22万 | 32万 |
20万 | 16万 | +14万 | 34万 |
30万 | 24万 | +6万 | 36万 |
※代用有価証券+最低必要現金=保証金30万あれば大丈夫
10万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、10万×0.8=8万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち8万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として22万円必要になります。
.
結論は、
①現金として加える分…22万円
②現物株で最初に買う分…10万円
合わせて32万円クロス取引には最低額として必要。
20万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、20万×0.8=16万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち16万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として14万円必要になります。
.
結論は、
①現金として加える分…14万円
②現物株で最初に買う分…20万円
合わせて34万円クロス取引には最低額として必要。
30万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、30万×0.8=24万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち24万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として6万円必要になります。
.
結論は、
①現金として加える分…6万円
②現物株で最初に買う分…30万円
合わせて36万円クロス取引には最低額として必要。
ここまで読むと、「10~30万円の銘柄のクロス取引だったら32~36万円の資金があれば大丈夫なのね」と思う人もいるでしょう。
しかしここで注意点があります。
①購入した現物株は下落する可能性がある。
②貸株料を含めた手数料が発生する。
①は株価の変動のことなので、もしかしたら下落しない可能性もあります。
が、手数料はクロス取引するなら必ず生じます。
そのため、ギリギリの資金でクロス取引していると、「追証」になる可能性は非常に高くなります。
クロス取引の必要金額はコレ
株価下落でも大丈夫、手数料を含めたクロス資金を具体的に考えいきましょう。
資金を計算していくうえで
クロスした銘柄が下落しても保証金30万円以下にならないように少し余分に現金を追加しておく
という考え方が大事です。
これを念頭に置いて考えてみると、株価が10%下落したことを想定し現金を追加しておけばOKという結論に私はなりました。
現金追加した分を先ほどの表に加えるとこんな感じです。
現物株 購入額 |
代用 有価証券 |
最低 必要現金 |
10%下落 想定 追加現金 |
クロス取引 実施資金 |
10万 | 8万 | +22万 | +1万 | 33万 |
20万 | 16万 | +14万 | +2万 | 36万 |
30万 | 24万 | +6万 | +3万 | 39万 |
10万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、10万×0.8=8万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち8万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として22万円必要になります。
10万円の株が10%下落すると、代用有価証券も同時に減少します。
なので、代用有価証券が減少しても大丈夫なように10%下落を想定する場合は、追加で10万円×0.1=1万円くらい資金を多めに入れておくと問題ないです。
.
結論は、
①現金として加える分…22万円
②現物株で最初に買っている分…10万円
③10%下落想定して追加現金…1万円
合わせて33万円クロス取引には必要になります。
20万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、20万×0.8=16万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち16万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として14万円必要になります。
10万円の株が10%下落すると、代用有価証券も同時に減少します。
なので、代用有価証券が減少しても大丈夫なように10%下落を想定する場合は、追加で20万円×0.1=2万円くらい資金を多めに入れておくと問題ないです。
.
結論は、
①現金として加える分…16万円
②現物株で最初に買っている分…20万円
③10%下落想定して追加現金…2万円
合わせて36万円クロス取引には必要になります。
30万円の銘柄をクロスしたい場合
代用有価証券はその80%になるので、30万×0.8=24万になります。
保証金は30万円必要になり、その30万円のうち24万円は代用有価証券として差し引くことができるので現金として6万円必要になります。
10万円の株が10%下落すると、代用有価証券も同時に減少します。
なので、代用有価証券が減少しても大丈夫なように10%下落を想定する場合は、追加で30万円×0.1=3万円くらい資金を多めに入れておくと問題ないです。
.
結論は、
①現金として加える分…6万円
②現物株で最初に買っている分…30万円
③10%下落想定して追加現金…3万円
合わせて39万円クロス取引には必要になります。
さらに現物株が高い銘柄についても必要クロス資金の計算の考え方は同じです。
クロス取引は40万円準備しよう
これからクロス取引を始めたいと考えている方は、クロスしたい銘柄にもよりますが20~30万円の銘柄であれば、40万円準備していれば、今まで説明してきた問題が生じることなく安心して始めることができる思います。
20~30万円の銘柄をクロスするなら、40万円準備すればOK
保証金についてよくある質問
各銘柄ではなく、信用取引を実施する上で30万円が最低必要な金額になります。
複数クロスした場合で保証金30万円あれば大丈夫です。
楽天証券やSBI証券であれば投資信託も代用有価証券と使用することができます。
100万円をクロスした場合、現物株の評価額の80%に当たる80万円が代用有価証券になります。このように代用有価証券が80%で30万円を超える資金の場合は追証になることはありません。
まとめ
今回は1銘柄だけクロスした場合を想定した最低資金について解説しました。
実際は複数株をクロスしている方が多いと思います。
また、証券会社や銘柄によっては代用有価証券は保有株の80%相当額ではなく、50%相当額など変動することもあると言われています。
なので、資金管理が複雑化して難しいと感じる方も多いかな…私も実際そうです。
基本的には保証金30万円を維持できているかを意識すればOKです。
どの証券会社も(委託)保証金現金+代用(有価)証券評価(換算)額のように記載しているのでこの2つの額を合わせて30万円以上であれば問題ありません。
(委託)保証金現金+代用(有価)証券評価(換算)額=30万円以上なら追証の心配はいらない。
①10万円の場合…33万円
②20万円の場合…36万円
③30万円の場合…39万円
※1銘柄のみクロスした場合
資金に余裕を持ち、クロス取引を楽しみましょう。
30代の1児男の子を育てるなおちゃんママです。
1歳年上の夫と4歳の男の子の3人家族、関西の都市部から少し外れたとこに住んでます。
このブログでは実際に行った家計改善と快適に暮らせるお家作りの全貌を紹介しています。
結婚・出産を機に、資産を増やしたい!と家計の見直しをスタート。
5年で3000万円貯めました。
現在総資産3200万円。投資歴7年目に突入。
2021年に新築マンションをペアローンで購入。
誰でもできる資産形成の方法を発信しています。